TITLE | 闇の河 THE SECRET RIVER(現代企画室) |
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AUTHOR | ケイト・グレンヴィル |
DATE | 2024年7月14日(日)14:00-17:00 |
PLACE | 池袋 |
FEE | 1000円 |
NOTE | 読書会の終了後に二次会を開催しました。 |
新たな生を希求して「未開」の入植地に移り住んだ一家と、その地で永く生を営んできた先住民との邂逅
建国神話の奥に潜む闇を上質な小説に仕立てあげた、オーストラリア文学史上屈指の国民的ベストセラー。
ときは19世紀初頭、ロンドンでの貧窮生活と生命の危機をくぐり抜け、ウィリアムとサラのソーンヒル夫妻は植民初期のシドニーにたどり着く。
舟運の仕事についたウィリアムは、やがてシドニーから隔たった入植地に希望を見出し一家で移り住むが、無人の未開地と思われたそこは、先住民が伝統的な暮らしや祭祀を営む場所だった……。
異文化との出会いと衝突、そして和解に至る道のりで、「記憶」はいかに物語られるのか。多文化にひらかれた新たなアイデンティティを模索するオーストラリア社会に、深い衝撃をもたらした現代の古典。
ケイト・グレンヴィル(Kate Grenville)
1950年、シドニー生まれ。シドニー大学で芸術学を学び、映画制作会社に勤務。
その後、イギリスとヨーロッパ、米国です越し、コロラド大学で修士号を取得。
1983年にオーストラリアに戻った後、テレビ局に勤務しながら最初の短編集Bearded Ladies(1984)を発表する。
『闇の河』(2005)は、マン・ブッカー賞、マイルズ・フランクリン賞にノミネートされたほか、英連邦作家賞、クリスティナ・ステッド賞など数多くの文学賞を受賞。世界各国語に翻訳されベストセラーとなる。
読書会初のオーストラリア文学に浸りましょう。