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21
TITLE ペドロ・パラモ(岩波文庫)
AUTHOR フアン・ルルフォ
DATE 2016年7月24日(日) 14:00-17:00
PLACE 池袋

about the book

ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった…。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって、紛れもないメキシコの現実を描出し、マルケスはじめ多くの作家に影響を与え、ラテンアメリカ文学の先駆けとなった古典的名作。

about the author

フアン・ルルフォ(Juan Rulfo, 本名:フアン・ネポムセーノ・カルロス・ペレス=ルルフォ・ビスカイーノ(1917-1986)
メキシコの小説家、写真家。ラテンアメリカの作家のなかでも重要な作家のひとりとされる。地主一族に生まれるが、幼くして父母さら二人の叔父を亡くす。神学校に通い、大学にも進もうとしたが、断念。1936年、出入国管理事務所の文書係に就職。同僚のエフレン・エルナンデスの指導で著作を始め、文芸雑誌『パン(Pan)』」を共同で立ち上げた。
1948年結婚。ロックフェラー財団が支援するCentro Mexicano de Escritoresの特別研究員となった。1953年に短編集『燃える平原』(1953年)を、1955年に『ペドロ・パラモ』を書く。後者は発表当時の反応は冷ややで、最初の4年間でわずか2000部しか売れなかったが、その後高い評価を受けることになり、ガルシア=マルケスなどラテンアメリカの作家たちに絶大な影響を与えた。1956年から、映画およびテレビの脚本を書き始めた。 また、写真家としても名高い。

from the facilitator

南米のマジックリアリズム文学の先駆けとなった古典的な小説です。「古典」というと現代の読者にはピンとこなくて楽しめないのでは?という先入観があるかもしれませんが、周りの本好きなひとたちが、読む人読む人太鼓判を押す珠玉の一冊。次回の読書会で皆さんと一緒に読む機会をいただけて、とても楽しみにしています。

【今回選ばれなかった候補作品】

読書会を終えて

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