coffee &
paperbacks

a little time for reading and chatting with a cup of coffee

coffee & paperbacks特別編/立教大学・奥野克巳研究室presents

大竹昭子さんの読書会

著者ご本人を囲んでの読書会特別編を企画します。
第1回は作家、写真家などマルチに活躍する大竹昭子さんの『須賀敦子の旅路』を取り上げます。
coffee & paperbacksでは珍しくエッセイの読書会ですが、巻末の解説で福岡伸一さんが「これは小説である」と語っているように、一筋縄に「エッセイ」とくくれない多層的な作品でもあります。
小説とエッセイの違いとは何か、作家はどんなふうに書き分けるのか、そんなお話も伺えたらと考えています。
現役の作家から直接自作について尋ねることのできる機会です。奮ってご参加ください。

TITLE
須賀敦子の旅路(文春文庫)
*本書所収の「ミラノ」編を読みます。
AUTHOR
大竹昭子
DATE
2018年12月16日(日)14:00-17:30
PLACE
立教大学(池袋)
FEE
無料
NOTE
終了後は近くのお店に移動して二次会を予定しました。

about the book

*本書所収の「ミラノ」編を読みます。

61歳で初の著作『ミラノ 霧の風景』を刊行し、衝撃のデビューを飾った須賀敦子。その8年後に世を去り、残された作品は数少ないが、その人気は衰えることなく、読者に愛されつづけている。生前親交の深かった著者が、ミラノ、ヴェネツィア、ローマと須賀の足跡をたどり執筆したシリーズに、新たに「東京」篇を書き下ろした。
夫と暮らし、コルシア書店に通ったミラノ。夫を亡くした傷心を慰めてくれたヴェネツィア。晩年、ハドリアヌス帝の跡をたどったローマ。帰国後、『ミラノ 霧の風景』を書くまでの東京における「空白の20年」。須賀敦子の起伏ある人生をたどり、その作品の核心に迫る意欲作。
「この本の白眉はなんといっても書き下ろしの「東京」篇ということになる。〈略〉夫を失い、日本に帰国してから作家・須賀敦子が現れるまでに実に20年近い時間が経過しているのだ。この空白の20年にいったい何がどのようにして満ちていったのか。その謎が解き明かされる」

about the author

大竹 昭子(1961-)
小説、エッセイ、ノンフィクション、写真評論、書評、映画評など、ジャンルを横断して執筆。トークと朗読の会“カタリココ”主催。また東日本大震災以後、“ことばのポトラック”も毎年開催。散歩マニアにして無類の間取り好きである。写真も撮り、座談の名手としても知られる。小説作品に『間取りと妄想』。