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NUMBER
28
TITLE 天使の恥部(白水Uブックス)
AUTHOR マヌエル・プイグ
DATE 2017年10月21日(土)14:00-17:30
PLACE 池袋
FEE 1000円
NOTE 終了後に二次会を開催しました。

about the book

ウィーン近郊の島に軍需産業王の夫によって閉じ込められた世界一の美女。映画スターの彼女には出生にまつわる秘密があった。死者との契約により、30歳になった時から他人の思考が読めるようになるというのだ……。地軸変動により気候が激変し、多くの土地が水没した未来の地球。
性的治療部で働く女性W218はある日理想の男と出会う。隣国からやってきたその男と、彼女は夢のような一夜を過ごすが、男にはある目的があった……。過去・現在・未来で繰り返される、女たちの哀しい愛と数奇な運命の物語を、メロドラマやスパイ小説、SFなど、さまざまなスタイルと声を駆使して描き、新境地を切り開いたプイグの傑作。改訳決定版。

about the author

マヌエル・プイグ Manuel Puig(1932-1990)
アルゼンチンの作家。5歳のころから映画館通いをする少年で、グレタ・ガルボ、リタ・ヘイワースなどのハリウッドスターに憧れる少年時代を過ごす。大学では外国語、哲学を学ぶ。1956年、奨学金を得てイタリアへ留学。映画監督・脚本家をめざし、ヴィットリオ・デ・シーカ、ルネ・クレマンの元で助監督を務めたが挫折し、小説家に転じる。
1963年、ブロードウェイミュージカルを学ぶためにニューヨークに渡り、処女長篇『リタ・ヘイワースの背信』を書きあげ一躍脚光を浴び、帰国後発表した『赤い唇』『ブエノスアイレス事件』がベストセラーとなる。 1973年に亡命、アメリカ、メキシコ、ブラジル等を転々としつつ、『蜘蛛女のキス』(1976年)、『天使の恥部』(1979年)、『このページを読む者に永遠の呪いあれ』(1980年)、『南国に日は落ちて』(1988年)などの作品を次々と発表。1990年に来日後、メキシコのクエルナバカでエイズにより亡くなる。巧みなストーリーテリングと現代的な主題で、ラテンアメリカ圏で幅広い人気を持つ作家である。登場人物の対話や独白、日記、手紙などのをコラージュする映像的手法、映画や歌謡曲などのサブカルチャーを洗練された形で取り入れる手法が特徴である。

from the facilitator

ラテン文学のもう一人の雄プイグの登場です。
うっかり、いつもより高い本になってしまいましたが、きっと面白いからぜひ読みましょう。

読書会を終えて

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