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NUMBER
11
TITLE 失われた足跡(岩波文庫)
AUTHOR カルペンティエル
DATE 2014年11月29日(土) 15:30-18:30
PLACE unity567(六本木)
FEE 1000円
NOTE 終了後に「カフェ・シンガプーラ 海南鶏飯」にて二次会を開催しました。(自由参加)

about the book

大都会で虚しい日々を過ごしている音楽家が、幻の原始楽器を探しに南米の大河を遡行する。当初は探索とは名ばかりで、奥地で休日を過ごそうと目論んでいたのだが、やがて主人公は同行していた愛人を捨て、さらなる未開の土地へと向かう。むせ返るほど濃密な南米世界を遡る空間の旅は、現代から旧石器時代へと時間を遡る旅でもあった…。マジックリアリズムの先駆者による、現代ラテンアメリカ文学の最高傑作。

about the author

アレホ・カルペンティエル(Alejo Carpentier y Valmont, 1904-1980)
スイス生まれのキューバのジャーナリスト、小説家、音楽評論家。 母はロシア語の教授、父はフランスの建築家。12歳でパリへ転居し、音楽理論に傾倒した。キューバ帰国後はハバナ大学で建築学を学び、やがて左翼ジャーナリストになり、独裁者マチャードを非難し若干の刑期を過ごす。
1928年、フランス亡命後は、ブルトン、エリュアール、アルトーらシュルレアリスムの作家たちと交友。1933年、処女作『エクエ・ヤンバ・オ』刊行。
帰国後はジャーナリストとして活躍。ブードゥー教の儀式に出席し、アフロ・キュバニスムに関心を持った。
パリ滞在中には画家の藤田嗣治と親交を結び、1931年に藤田夫妻をキューバに招待。
1945年からバティスタ独裁政権の干渉を受けてベネズエラに在住。
キューバ革命後の1959年に帰国し、カストロ政権の元、文化活動のリーダーとなる。
1968年以降、文化担当官としてパリに在住。1978年にはスペイン語圏最高の文学賞であるセルバンテス賞を受賞。
1980年4月24日にパリで逝去。2000年にキューバで彼の名を冠したカルペンティエル文学賞が創設された。魔術的リアリズムの旗手として、ハイチ革命を描いた『この世の王国(英語版)』(1949年)や、『失われた足跡』(1953年)で世界的な名声を得る。他にも多くの作品を残し、ボルヘス、アストゥリアスらと並ぶ現代ラテンアメリカ文学の先駆的な役割を果たした。

from the facilitator

わたしがそれまでの仕事を辞め、人類学の道を歩むきっかけとなった、生涯ベストワン小説を、みんなで分かち合いたいと思っています。

【今回選ばれなかった候補作品】

読書会を終えて

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